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標高の高い観光地に行く場合の高山病予防

 海外の観光地として人気が高いペルー・クスコ(約3400m)、ペルー・マチュピチュ(2430m)、ボリビア・ウユニ塩湖(約3700m)に行きたいと思っている方など、不安になるのが「高山病」ではないでしょうか?

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 私自身も高山病予防薬を準備して出かけたものの途中、ロスバケに遭って薬を失くしてしまいペルー・クスコ(マチュピチュへの旅の途中)で、軽度の高山病に苦しめられました。(地元で効果があるという「コカ茶」をホテルですすめられて飲みましたが効果のほどは解りません)

 高山病とは、高地で酸素が欠乏することによって引き起こされる病気で、疲労、脱力、頭痛、吐き気、めまいやふらつきなどを認められます。重症になると後で高地脳浮腫や高地肺水腫をきたします。

 高山病は、1800mから2500mを超える場合に、誰もがなりうる可能性があります。高山病の予防に効果がある薬としては「ダイアモックス」がよく知られていますが、残念ながら、市販では購入することができず、医師の診断が必要です。また、市販で軽度の高山病の症状に備えた薬を購入することはできます。ただし、高山病は重症になると命の危険もありうるので薬に頼るのではなく、下山が第一優先で、無理は禁物です。

 高山病の予防策

 高山病は全ての方が発症するわけではありませんので以下のことに気をつけるようにしましょう!

・腹式呼吸をする
・アルコールや喫煙を控える
・走らない。大声を出さない
・食事を取り過ぎない
・熱いお風呂に入らない

・睡眠薬などの薬はできるだけ飲まない
・水分をよく補給する
・暖かくし、寒さを防ぐ
・飴をなめる
・「病は気から」心配しすぎない!

 高山病の予防に効果がある薬「ダイアモックス」

 ダイアモックスは、薬の作用(炭酸脱水素酵素のはたらきを阻害)により、呼吸中枢を刺激し、換気量を増やすことで高山病の症状を和らげます。

 高所に到着する前日から1日2回(量は指示による)服用することが一般的です。

主な副作用としては、手足のしびれ感や頻尿です。利尿作用がありますので、脱水症状にならないようしっかりと水分を摂取することが大切です。

 ダイアモックスの入手方法

 ダイアモックスは、処方せんなしで、市販で購入することはできません。必ず医師による診断・相談の元、処方してもらう必要があります。

 一般社団法人日本旅行医学会のサイト(http://jstm.gr.jp/summary/)にて専門の医師で、ダイアモックスの処方の相談が可能な医療機関を検索することができます。是非、参考にしてください。保険適用がないため自費負担になりますのでご注意ください。

 私は熊本に住んでいますが、地元の「桜十字病院」で旅行用の予防接種も含めて相談し、処方してもらいました。

 海外など現地で購入しようと考えられる場合もあるかと思いますが、現地で購入時には、偽薬など適切なお薬ではない場合もありますので十分にご注意ください。(現地でガイドとともに探して買おうとしましたが、結局、怖くて買う事が出来ませんでした。)

 その他の薬

 ・デカドロン(成分名:デキサメタゾン)・・・ステロイド剤。脳の浮腫を和らげる効果があるとされています。

・アダラート(成分名:ニフェジピン)・・・血圧を下げることにより、肺水腫を和らげる効果があるとされています。

 これらの薬は、医療用医薬品(適用外の使用)となることや詳しい服用方法については必ず、専門の医師に相談して処方してもらうようにしましょう。

                  >>一部「薬の窓口」のHPより引用